噛み方と噛む回数を意識しながら食事を楽しもう

普段、食事をするとき、「よく噛む」ことについてどの程度意識しているでしょうか。なぜよく噛まなければならなくて、どんな噛み方をすれば良いのか……今回は「よく噛む」を実践しながら食事をするための方法について解説しましょう。

■ 噛む回数の目安

「食事はよく噛んで食べましょう!」と言われても、具体的に何回くらい噛めば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。医師や管理栄養士の意見を総合してみると、目安になるのは30回~50回のようです。
ただ、これは最低限の回数だと受け取るべきでしょう。実際には口に入れる量、食べ物の固さによっても噛むべき回数は異なってきます。

おかずやご飯を口に運んだら、口の中で完全に咀嚼できたと感じるまで噛んでから、飲み込むようにしましょう。その際に自分の場合は今まで何回噛めば咀嚼できるのかを数えておけば、自分なりの回数の目安が分かってくるはずです。

では、そんなふうにして噛むと、どんなメリットが得られるのでしょうか――

まず、見逃せないのがダイエット効果です。噛む回数が増えると唾液の分泌が多くなり、消化酵素であるアミラーゼが食べ物を糖に分解します。この糖分が血液に吸収されると血糖値がゆるやかに上昇し、食べている間に満腹中枢が刺激されて満足感が得られると言われています。また、咀嚼運動をすることで顔の筋肉が鍛えられ、小顔効果が期待できることもあるようです。

もう一つ注目されているのが、唾液には若返りホルモンと呼ばれるパロチンと、細胞の再生を促すと言われるEGFが含まれていることです。噛む回数を増やすことが若返りや美肌に役立つとなれば、これも女性にとって無視できないポイントです。

他にも、虫歯や歯周病の予防、免疫力アップ、さらには脳の活性化にも好影響を与えるという説もあります。よく噛んで食べることには驚くほど多くのメリットがあり、無駄になることはないと言えるでしょう。

■ よく噛まないで食べるデメリット

逆に、よく噛まずに食べてしまうことにはデメリットがたくさんあると言われています。あまり噛まずに食べ物を飲み込んでいると、血糖値がすぐには上がらず満足感を告げる信号も伝わらないまま食べ続けることなり、過食をしやすくなるようです。
早食いは太ると言われるのはこのためで、一食を食べ終えても物足りず、追加でお菓子などを食べてしまうこともあります。また、噛む回数が少なければ顎は弱くなり、胃腸に負担がかかり、唾液の分泌が少ないために虫歯にもなりやすくなります。

意外なところでは、唾液が十分に分泌されないと膵臓にも良くない影響が及ぶとも言われています。消化酵素であるアミラーゼは膵臓と唾液腺で作られるものです。唾液の量が少ないと、アミラーゼを作るために膵臓が余計に働かなければいけません。
また、一気にたくさん食べると後から急に血糖値が上がることになり、血糖値の上昇を抑えるために膵臓がインシュリンも作ることになります。膵臓にますます負担がかかることになり、体調を崩すことにもなりかねません。

■ 正しい噛み方は?

たくさん噛むことも必要ですが、噛み方にも気をつけるべき点があります。まず意識したいのは、歯を左右均等に使って噛むということです。ずっと片方だけで噛んでいるとバランスが悪くなり、顔や骨格の歪みに繋がることがあります。

また、噛み続けるときは前歯ではなく、奥歯を使うようにします。すると唾液がよく分泌され、咀嚼も進みます。さらに噛むリズム運動によってセロトニンが分泌され脳がリラックスするとも言われるので、リズム良く噛むことにも気を付けてみましょう。

一方で、まだ食べ物が口の中に残っているうちに水を飲むと食べ物を胃に流しこむことになり、唾液の分泌量が減ってしまうと言われています。
テレビやスマホを見ながら食事をするのも、食べることに集中できなくなるのでなるべく控えたほうが良いでしょう。
よく噛みながら食べるコツは食べ物を口に入れたらいったん箸を下ろして、噛むことに集中することです。中には利き手ではない方の手を使って、ゆっくりと食べるようにするという人もいます。

よく噛むことには多くのメリットがあり、食事に時間をかければ気持ちに余裕も生まれます。毎食、よく噛むことを意識しながら、ゆっくりと食事を楽しむようにしてみてください。

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