朝、目が覚めると、よく寝たはずなのに体がだるいと感じる、忙しいのに起きてすぐに動き出すのが辛い……といった悩みを抱える人は少なくありません。寝起きに体がだるいと感じるのはなぜなのか、どのようにすればだるさが軽減されるのか、その答えを探ってみましょう。

■ 寝起きに体がだるい原因は？

寝起きに体がだるくなる原因の多くは、睡眠の質が悪くなっているためです。

例えば、寝ているときにいびきをかくと、呼吸量が十分に確保できず、血液中に酸素が行き渡りません。体は眠っていても脳は起きているという状態になることもあり、そうなれば例え何時間寝たとしても脳は休めないという状態に陥ってしまいます。睡眠時無呼吸症候群（SAS）は、診断される人のほとんどの人がいびきをかいているという報告もあります。

また、SASは歯ぎしりとも関連があると考えられています。歯ぎしりの原因はいまだに完全に解明されていませんが、直後に無呼吸状態に陥ることは珍しくありません。いずれにしろ、いびきや歯ぎしりが気になる人は、自分が寝ているときにどんな状況になっているのか、一度、録音や録画をして確かめてみることをおすすめします。

他にも、寝る前の飲酒、生活習慣や食生活の乱れによる自律神経の不調なども睡眠の質に影響します。もちろん、ストレスも原因の一つと考えられます。ただし、朝だけ体がだるく、日中は大丈夫という場合は、単に脳が起ききっていないせいということもあります。低血圧の人は特に朝に弱い傾向があります。そうでなくても、程度の差こそあれ、多くの人は起床して1～2時間は頭がハッキリしないという経験をしているものです。

■ 寝起きに体がだるくなるのを防ぐには？

寝起きの体のだるさを防ぐには、普段の生活を見直すことも大切です。特に食事に関しては、なるべく3食バランスの良いものを摂るように心がけましょう。 忙しくて食生活が乱れがちな人には、サプリメントなどで補うのも良いでしょう。 他にも、適度な運動をする、就寝前には少しぬるめのお湯にきちんと浸かって入浴をする、などは快適な睡眠を得るために役立ちます。

■ 朝一番にできる体のだるさを緩和する方法

朝、起きたときに感じるだるさを緩和する方法も覚えておきましょう。

まずカーテンを開けて太陽の光を浴びること。これは体内時計が朝が来たことを感知し、体が目覚めるメカニズムをスタートさせるのに役立ちます。朝一番で水を飲むという人もいますが、体の代謝を上げて内臓の働きを活発化させるには、「白湯」を飲むのも効果的です。水を電子レンジであたためるだけでできるので、ぜひ試してみてください。

さらにストレッチをするのも効果があります。朝のストレッチはベッドの中でもできます。仰向けに寝転んだ状態で両腕を頭の上まで上げて、両足の膝を立て、ゆっくりと上半身を伸ばす、さらに今度は両足を伸ばすといった運動をしてみましょう。体を曲げたり、思い切り伸ばす動作を行うだけで血行が良くなり、徐々に頭が冴えていきます。朝、伸びをするというのは、理に適った行動だということです。

朝、寝起きの体のだるさを感じるという人は、その原因を知ること、普段の生活を見直すこと、そして朝一番の新しい習慣を試してみること、などが役に立つはずです。ぜひ参考にしてみてください。

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